研究内容

光合成細菌の硫黄代謝とレドックス応答

「超硫黄分子」は、分子内に過剰な硫黄原子が付加された硫黄代謝物で、レドックス活性に富んだ分子です。
私たちは、硫黄要求性の紅色光合成細菌を用いて、超硫黄分子のセンシング機構とそれに関わる硫黄代謝系を明らかにすることで、超硫黄分子を考慮した真のレドックスシグナルに基づいた生命現象の理解を目指しています。
本研究は、レドックスバランスの破綻が引き起こすさまざまな疾患の新たな治療法開発につながる基本概念を創出する可能性を秘めています。

超硫黄分子による植物生理機能の制御

モデル植物のシロイヌナズナを用いて、超硫黄分子が植物の生理機能におよぼす影響を調べることで、植物の成長やオルガネラ間情報伝達を、超硫黄分子シグナルせいぎょきこうを踏まえて再構築する事を目指しています。
特に、光合成機能を司る葉緑体の形成機構と超硫黄分子の関係に着目して研究を行っています。
また、農作物の生産力向上に向けた超硫黄分子のユニークな活用方法の開発も見据えて研究を行っています。

藻類による重金属除去とオイル生産

藻類の一種であるナンノクロロプシスは、重金属を吸着するとともに脂質を細胞内に蓄積します。この性質を利用して、鉱工業排水の重金属を除去しつつオイルを産生するシステムの構築を目指しています。

国立大学法人奈良国立大学機構 奈良女子大学
理学部 化学生物環境学科
生物科学コース・生物科学専攻

分子細胞生物学分野 清水研究室

〒630-8506 奈良市北魚屋西町 B棟306

Shimizu Lab, Molecular and Cellular Biology Unit

Department of Chemistry Biology and Environmental Science
Faculty of Science, Nara Women's University

Kitauoya-nishimachi, Nara, 630-8506 Japan

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